工夫だらけの手品師

ゴールデンウィークも閉幕直前、5月7日の夜のこと。工夫舎の面々は、新宿歌舞伎町に集合しました。

「新宿…ひと多いね…」

慣れない歌舞伎町にドキドキしながら、向かった先はマジックバー「手品家新宿店」

5月13日に開催する工夫舎イベントのゲスト、マジシャンの東邦新悟さんに会うのが目的です。

東邦新悟さんは、手品家新宿店の店長で、敏腕マジシャン。雑誌『工夫』の創刊号では、工夫の多い職業の人にインタビューしようということで、「手品師」という魅力的かつ謎の多いプロフェッショナルにお声がけさせていただきました。(工夫舎の床監督・高瀬も実は兼業マジシャンです!)

そしてたどり着いたのが、西日本発の新感覚マジックバー「手品家」。

西日本発、世界に通用する“予想の斜め上の面白さ”!マジックバーの常識を覆す、 これまでにない『マジック×ショー』レストランが新宿歌舞伎町に登場。

という謳い文句に偽りなし。マジックバーは初体験だったのですが、笑った、たいぶ笑いました。お腹痛かった……本当にあんなに笑ったのは久しぶりというぐらい笑いました。

手品家のスタッフは全員がマジシャン。店内で続々と飛び出す小ネタ、軽妙なトーク。溢れ出すサービス精神。フレンドリーすぎる雰囲気。そして居合わせたお客さんがみんな興奮する本格ショータイム!!

この日のお客さんは、お母さんの誕生日を祝いにきた若い親子、なにかのオフ会っぽい15人ぐらいの団体、トリップアドバイザーを見てやってきたフランス人観光客(おじさん1名ソロ)、常連と思わしき中年男性、そして怪しげな大人のサークル(=わたしたち工夫舎)という不思議なフロア構成。興味関心も年齢も言葉もバラバラな人達が一緒に声をあげて驚き、笑う、その一体感を味わえるのがすごい。

「落語みたいなマジックをやりたいんです」

と、語ってくれた東邦さん。

たしかにその語り口は柔らかで、日常のちょっとした話題からマジックにするっと入っていく技量は噺家のよう。シンプルな芸をなんど見せられても楽しめる感じ。ショーもまるで寄席のように、各マジシャンの持ち味を活かし、フルコースでやってくる流れが鮮やかでした。

あと、憧れの「ハトが飛び出すマジック」を生で見れたのも最高でした。ハト、飛び出すんですよ、本当に、漫画みたいに……。しかも東邦さんと連携ぴったりで、ハトもマジシャンみたいに振る舞うんですよ……可愛すぎる。

ストリートビューで世界を旅した気持ちにもなれるし、YouTubeを開けばあっと驚くテクニックをいくらでも再生できる昨今。

だけど、生で、本気で、真剣勝負で、いま目の前にいるたった数人のために、あらゆる手をつくして驚きと笑いを提供しようという人間の気迫は、画面越しには味わえません。もうこれを愛と呼びたいです、わたしは。

こんな熱烈レポートを書いてしまうぐらい、魅了されてしまった東邦さんによる「驚きをつくる工夫」のお話は、5月13日のイベントで聞けます。ぜひぜひお越しください。間違いなく、楽しいです〜!

▼参加申し込み受け付け中
「それいけ!工夫舎! 公開編集部 in 川岸倉庫」
http://peatix.com/event/258603

(副舎主・中田)


ゲストに会いに行く
*とき:2017年5月8日
*ひと:森田、高瀬、中田、黒羽
*ところ:手品家 新宿店
*感動したこと:
・手品で本当に鳩がでた!
・「え、それも手品なの?」がたくさん
・笑いすぎた!